「日記」カテゴリーアーカイブ

ロングラン公演の可能性

福岡市文化芸術振興財団さん主催のアートマネージメントセミナーに参加してきました。
FPAPの高崎さんにお声をかけて頂きました。
さまざまな地域の制作者や劇団主宰者さんをパネリストに、小劇場演劇におけるロングラン公演の可能性について語り合うセミナー。
すごく色々なことを考えさせられました。
特に、正社員で働いている地域の演劇人がロングラン公演を行う大変さ、
その苦労ということを具体的に話して頂いて、
やはり正社員が多い劇団を制作する自分たちにとってもとても参考になり、
また勇気づけられた時間でした。
その後、パネリストの皆さんとの交流会にも参加させて頂き。
去年の夏公演を観に行った精華小劇場の制作さんにもお会い出来て、
思いがけずうれしかったなぁ。
交流が苦手な私たちにしては、がんばって交流ができたと思います。
引きこもりがちな第七と転回社ですが、こういう機会は臆さず出て行った方がいいものですね。
本当に楽しかった。
fringeの荻野さんともお話し出来て。
かなり挙動不審になってしまいましたが。
やっぱり長年経験を積まれてきた方のお話には説得力があります。
第七では、ロングランはまだまだですが。
少しでもたくさんのお客さまに観て頂けるように、という気概を持つ。
まずはそこからはじめてみたいと思いました。

綻びる

絶賛省エネ生活中、紫川です。
いや、全然省エネではないのですが。
引越しでテレビや電子レンジまでほぼ運び出してしまったので、パソコン一台と布団
しかないような部屋になっています。
これまで本当に無駄のある生活をしていたんだと、
思ったよりもっとシンプルに生活できたんだなと、思う日々です。
食料もその日消費する分調達してその日に消費しきってしまえば、冷蔵庫もいらない。
洗濯機も近くにコインランドリーがあるのでいらない。
そう信じて業者さんに近々下げ渡す予定なのです。
まぁなんと無駄の多いことかと、自分のハラの肉づきをみて思ふ。みたいな。
羊屋白玉さんが、ダンスとか生きるのに無駄なものだけどそれが必要不可欠な人間もいるんだって言っていたのを時々思い出します。
暮れゆけばただ春風の音羽川おとを聞きても花ぞ悲しき
道堅

DrinKでした。

2008031621431400-080316_1301~01-small.jpg

ひと月ぶりのDrinKでした。
久しぶりに会う方がたくさんでうれしかった。
読んだのは『しゃべる猫とだらしないひと』(北村耕治)
『ローデンクランツとギルデンスターンは死んだ』(トム・ストッパード)
北村さんは、先日の劇作協会主催の長谷さんのリーディングWSで
東京からこられていて、お知り合いになれた劇作家さん。
『ローデンクランツとギルデンスターンは死んだ』はじめて読みましたが。
ハムレットでは端役のあのふたりに脚光を当てているのがおもしろいです。
タイトルも、なんというか粋。せりふなんですよね。
両方ともすごく続きを読みたい!と思うような戯曲でした。
そう思えたということは、抜粋としては成功しているということなのかも、ですね。
写真:参加者のタナカさんの差し入れの大学芋と揚物。
おいしかったです。

景品でつる

2008031508263600-080315_0811~0002-0001-small.jpg

ペットボトル茶についてくる鏡。
コンビニampm限定。
使い安さと肌触りがいいです。
私はお茶についてくる景品にめっぽう弱いので、
これのためにampmを利用し、おーいお茶を3本買いました…。
どうせ会社に行くとき買うから!だけど、踊らされすぎ。
でもこういう人って意外と多いのではと思います。
第七でも、受付で第七缶バッチや第七ガム、ポストカードを配ったりしました。
それはプレゼント的な。
お茶景品は直接的な戦略ですが。
なくてもいいけどあったら嬉しい、になってたらいいな。

解体新書よ

漢検1級への道は遠い、紫川です。
ある日、ウルトラファイトを見ました。
まぁ大爆笑なわけですが、あの世界なんなんでしょうか。
あれは当時子供が見て楽しんでいたのでしょうか。
すごいシュール。
あぁ好きだ。
別の日、テレビで「犬は鎖につなぐべからず」をやっていました。
衣装やセットで時代設定等曖昧にしてパラレル感を出していて、逆に普遍的な人間の、
男と女とかの関係が分かりやすく面白かったです。
生で見てたらきっと、緒川たまきさんばかり見てしまうだろうと思うほど良い人妻だった…。
ただ盆が回るだけじゃなくて、人との距離感をあらわすのに使ったりされていて、こういう使い方は面白いのだなとか見ごたえたっぷりでした。
個人的に舞台上で人ががっぷりキスしあったりハァハァするのを見たくない気持ちがあって、
それは美しくない!美しくないよ!という思いに駆られるからですが。
たぶんそういう生生しさを出したくてそうなるんだろうけど、分かってても嫌ですね…。
安易に肉体的接触に頼らないでエロスや関係性が見える構成の舞台を見ると、満足感があります。逆に徹底的に生生しくやっていただけると見れるんですが。
醜悪さというか、色々露呈するようなのは見たいというんですか、複雑です。

幻想博物誌

2008031418383100-080313_1915~01-small.jpg

読んでます。
澁澤全集を読もうとして挫折したという紫川さんは、
こういうエッセイから入ってみてはどうでしょう。
とこんなところで私信。
実在する生物、伝説上の生物で作者がお気に入りのものを紹介するエッセイなんです。
生き物、皆さんは何がお好きですか?
犬ねこの愛玩系ということでなければ、
私は象です。
怪鳥も好きですが、やっぱり象です。
先日、動植物園で象をみて、あぁやっぱり好きだと思いました。
神聖で、おいそれと触れてはいけないかんじがします。
好きな神様はガネーシャです。
妖怪も好きです。
水木しげるもちゃんと読もうと思う今日この頃。
妖怪といえば。
この日記にも書いた糸あやつり人形芝居ITOプロジェクト『平太郎化物日記
12月に静岡で再演だそうですね。
↓SPACのブログより

「SPAC親と子の演劇教室」いよいよスタート!


もういつ再演されるか分からないですよね、
これは観たいなぁ。

福岡行ってきた

演劇大学in熊本の打ち合わせで福岡に行きました。
今年も5月に演劇大学、開催予定です。
5月9日(金)-11日(日)@山鹿市八千代座
5月16日(金)-18日(日)@熊本県立劇場
詳細は随時お知らせして行きます。
去年よりぐっと絞り込んでディープな講座をお届け出来ればと思っとります。
実行委員一同。

黄色は幸せのいろ

通勤中、道端にぽつんと菜の花が。
ただでさえ遅い電車だったのに何枚も写真をとってしまいました。
会社の制服で朝っぱらから異常な光景だったかも…。
なんにせよ、小さな幸せでした。
今日は天気もよくて、お昼は暑いくらいでしたし。
春はすぐそこまで。

プレイタイム

これまで映画はあまり観てこなかったのだけど
読書みたいにマイペースにできないころが苦手だったのだけど。
最近 逆に集中力がなくなって文章を読むのがつらくなって
それが原因というわけでもないけど、映画を観てます。
好きとか嫌いとかいえるほどわからないので
とにかく手当り次第に色々観ることにしたのですが
あとおすすめとか教えて貰ったりして。
それぞれ結構好きだったりあまり好きじゃなかったり苦手だったり
当然だけど色々あります。
でもなかなかぐっとくる作品に出会えずにいたのですが。
ジャック・タチの『プレイタイム』は
こういう映画が好きだ!と強烈に思いました。
近未来のパリ、便利だかなんなんだかな見本市、そんな世界観も好きなんですが。
高層ビル林立の模型を作るとか、
金属の壁は写真を引き延ばして貼っているとか(カメラやスタッフが写り込むのを防ぐため)
ガラス扉にくっきり写るエッフェル塔も写真を映しているとか
等身大の写真のエキストラとか…
とにかく細部にこだわりまくられて、すごい完成度で。
全てにおいて計算されている画面作りが職人技という感じです。
今だったらCGで簡単に処理出来そうなことですが、
あの時代に、手仕事でやってしまうのね…というところにも感動。
ラスト、パリの街が遊園地に見立てられてしまうシーンでは涙が出そうになりました。
全然泣ける話とかじゃないんですが。
音楽がまた良いんですよねぇ。
天才だなぁ。
公開当時はあまり評判も良くなく大赤字だったという話ですが
当時のタチに プレイタイムは傑作ですよ!と言ってあげたい。
いや私に言われたって困るだろうけど。
それにそんなことは、本人が一番わかっていたのでしょうし。きっと。
挙動不審なユロおじさんは愛すべき人ですね。