カテゴリー別アーカイブ: 芸術・文化

リンコリンコリンコ。

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というわけで、
2月の合同公演『リンコのうた』で頭がいっぱいの日々。
劇作家の南さんは、現在最終稿を鋭意執筆中。
稽古は稽古で、すすんでおります。
初期は読み合わせがメインだったのですが、
今はコミュニケーションゲームなどのWS形式での稽古も
行っています。
合同公演ということで、
それぞれのフィールドからばらばらに集まってきた役者さんたち。
劇団の公演とは、まったく勝手が違います。
劇団の公演では、集団での共通言語が通じる世界ですが、
今回はそうではない。
ということで、こういったWSを行うことで
すこしでもメンバーに共通のイメージを作ることを
試みることが、できれば。
…という感じだと思うのですが、
わいわいと進むWS稽古はかなり楽しいです。

劇団きららの『星の王子さま』

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現代美術館アートロフトにて。
良かったなぁ。
ここ最近のきらら作品のなかでも、特に好き。
原作は中学生の頃読んで、よくわからなかった。
こんなに世界中で評価されるような作品かなぁと思った。
で、特に再読することもなくこれまできて、
きららのお芝居を観て、ああこういうことだったのかぁ、と。
大好きな家族やともだちに囲まれて
ぬくぬくと育っていた中学生の私には、
そりゃわかりません、というか。
今は、遠くにとても大切に思う人がいる。
どんなに仲良くても、
お互いに大好きでも、
それぞれの事情で一緒にはいられない。
空をみあげるたびに、想い出すひとたち。
これは大人のための物語ですね。
内藤さんの言葉もわかりやすいのにとても繊細で、
それを語る役者さんも信頼できる人たちばかりで。
あーこういうお芝居観たかったなぁの感覚が
久々に満たされる時間でした。
幸せな時間でした。
できればもう一回くらい観たい。
福岡…宮崎…うーん。

東京でなくてよかった

芸術立国論
読まなきゃ読まなきゃ、とずっと思っていて、やっと読了。
でも、今このタイミングで、
転回社をはじめてから読んで良かった。
地域の芸術を上質なワインにたとえて。
ここが東京でなくてよかったと思えました。
あぁ、あと大卒の時点で億単位の借金を抱えてたオリザさんを思えば
自分の状況なんて、比になりませんね。

桜も石段もきれいでしたよ

先日仕事で、鹿本郡植木町にある瑞泉寺を訪ねました。
放浪の俳人 種田山頭火が、堂守として1年数ヶ月を過ごしたお寺。
(当時は草庵だったそうです)
生前の山頭火と会ったこともあるという
瑞泉寺の80歳近いおばあちゃんに、
色々お話を伺うことが出来て興味深かったです。
幼少の頃母親が自殺、
父親の放蕩と自身の酒癖で家業は倒産、
その後父親と弟も自殺。
自分も何度も命を絶とうとして、
熊本でもバスに飛び込んだりしてたとか。
それも果たされず、妻子も全て捨てて、放浪の旅に出て。
わぁ、壮絶…と思ってしまいますが。
そんな人生とはうらはらに
微笑ましかったり寂しかったり
日常のちょっとしたひとこまを切り取った山頭火の句は、
素直に心に響きます。
瑞泉寺のおばあちゃんが、こんなことを言っていたのが印象的でした。
今は、自由律俳句の代表みたいに言われて有名になってるけど、
無名の頃、早稲田大学時代の友達の●●さんが、
一生懸命、山頭火の宣伝をしてあげていたよ。
●●さんがいなかったら、こんなに有名になってないと思うよ。
うーん。
表現者は往々にして自分を世に知らしめる術など知らないもので…
我々のような山頭火の句を鑑賞する後世のものからすれば
その●●さんの仕事は偉大でしたよ、
と思うとともに。
自分の周りにいる表現者の幾人かを思い、
わたしも●●さんのようにならないとな、と。
原点にかえったような気持ちになったのです。
天われを殺さずして詩を作らしむ
 
われ生きて詩を作らむ
われみづからのまことなる詩を
(『銃後』より)

—-
●日報●
演劇大学の件で調整、調整。
色々たいへん。

風のまにまに。

日曜日、『昏睡』公開リーディングを行いました。

konsui

『昏睡』
作:永山智行
演出:嶋生薫理
出演:亀井純太郎・伊澤 睦・嶋生薫理
場所は県立劇場1Fの光庭。
この日は月に一度のDrinKリーディングWSの日。
最後の発表を終えてから、そのまま『昏睡』に流れ込み、
WS参加者の方も何人か聴いてくださいました。
『昏睡』はとても詩的な戯曲でした。
男と女、生と死、肉体と魂。
それから愛と性。
そんなことを意識させられました。
***
劇団の稽古では、よくリーディングをしているのですが。
せっかくだし、こういうかたちで一般の方に観てもらう機会を、もっと作っていきたいです。
気軽に戯曲に触れられる、って素晴らしいことだと思います。
黙読するのって、割と辛いんですよね。
戯曲を文学として読めるようになるまでは、ある程度慣れも必要なので。
わたしもまだまだです。
場所とか戯曲の使用とか、課題もたくさんありますけど。
今回、快く戯曲の使用を許可してくださった永山さん、
場所を提供してくださった県立劇場さん、
ほんとうにありがとうございました。

疫病の神に祈る―ぜいごライブ

アベです。
土曜日、鈴木常吉さんのライブに行きました。
ぜいごライブin福岡
福岡では3ヶ所のツアーの中、日程の都合で北九州市若松区へ。
会場は旧古河鉱業若松ビルという、
大正8年に建てられたらしいれんが造りの建物。
海岸通り沿いにあるのですが、若松が鉄鉱で景気が良かった頃の、業者さんのオフィスだったみたいです。
wakamatu
ライブは二部構成で、一部は関島岳郎さんのチューバと中尾勘二さんのクラリネット・サックスのデュオ。
で、二部はそこに鈴木さんが加わって、アルバム『ぜいご』の曲を中心に演奏されました。
鈴木さんの唄。
例えば隣に居る人とも、決してわかちあえることは無い
根源的な寂しさというのがあって、でも
こうして音楽を聴くというかたちで、いっしょに涙を流すことは出来るんだな、と思いました。
あなたの寂しさと私の寂しさは違うものだけれども。
当たり前のようなこと、なのですが。
確認できて良かった。
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余談ですが
一部と二部の休憩のあいだにお手洗いに行って、
戻ってきて部屋のガラス扉を開けたとき、
目の前の光景になんだか、くらっとしました。
こじんまりとした部屋、シャンデリア、すこし暗くてやわらかい照明、
そして人々のシルエット。
タイムスリップしたみたいでしたよ。
うーん、人がいるだけで絵になる空間ってのもあるんですね。