アトリエ内作業

|||アトリエ(稽古場)より更新|||
アトリエに集まって作業をする、
という試案がスタートです。
畳のにおい、雨のにおい、ふすまに障子。
そしてとなりにご飯のにおいの湯気。
こうやって落ち着いて作業ができるといいですね。
集まって作業、は会社を彷彿とさせます。
打ち合わせしながら進められるから助かる。
移動時間がかかるという非効率性はなかなか大きな問題ですが。
ネット回線もこうしてつながったことだし、
集合作業日ができてきそうです。
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ゆうぐれの光と陰

『トワイライツ』をDVDで観ました。
映画でも、お芝居でも、やっぱり天野さんなんだなぁと思いました。
一瞬一秒のコラージュが永遠をみせてくれるという
さみしくて優しい。
不思議でこっけいで。
人は死んでしまうのです。
死んでしまったら、
夏の朝、蝉の声で目が覚めてから嗅ぐ草の臭い、とか
ああいう感じ はどこに行ってしまうのでしょうか。
と、最近読んだ樹村みのりさんの漫画にもそういうテーマがあって
なんとなく重なるところがありました。
***
閑話休題
稽古場にはクーラーがなくて
雨の日も開け放して稽古とかしていたら
畳にカビが生えました。
ということで大掃除。
古い家はメンテナンス大変だな。

金魚

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朝、電車を降りると毎朝金魚が迎えてくれます。
目がかわいい。
こういうものを見ると、
絵をかいたりしたくなります。
なかなか、時間をつくるのは難しいけれど。
電車の時間をもっと活用したいですね。
時間の有効活用はいつでも課題。
人間は放っておくとどうしても楽なように向かってしまうし。
向かわないように努めて自分を追いつめる人もいますが。
なるたけニュートラルにいたい、と思います。

くるめ演劇祭に参加しますよ

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この度、第1回くるめ演劇祭に参加することになりまして
会場となる久留米市の石橋文化センターの下見に行ったのです。
広大な敷地の中に、ホールや美術館や図書館、
レストラン、宿泊施設までありました。
すごい!
一日楽しく過ごせてしまう。
ホールを下見したあとは、
お茶して美術館で展覧会をみて園内を散策して、
はからずものんびりと休日を満喫したかたちに…
転回社は演劇祭トップバッターをつとめます。
転回社プロデュースNEP
『インターチェンジ』
8月25日(土) 19:30~
@石橋文化会館2階小ホール
作・演出 亀井純太郎

『インターチェンジ』は、他にもいろいろなところでやります。
詳細は近日中にweb上で。
ご来場お待ちしています。
写真:石橋文化センターの敷地内の池には、カモや鯉がたくさんいました。

日出る処

我是日本人、紫川です。
日本の文化を紹介する番組で、文楽特集がありました。
人形のカシラから手足のカラクリ、太夫や三味線について詳しくやっていて面白かった。
自分は日本人と言ったって、何にも知らないんだなぁと思いました。
三味線の方が一生懸命英語で案内していく様を見て、複雑な気持ちに。
私は日本文化、について英語で紹介できるほど分かってない。
身についてないんですね。
それは英語力の問題じゃないなぁと。
どれだけ英語を勉強したって、それを使って伝える内容がなかったら意味ないですよね。
野田秀樹さんが、「英語を喋りながら日本的な動作ができない」
と言っていて、それは妙に納得しました。
英語を喋る時と、日本語を喋るときって全然体の感覚が違う。
堪能ではないのであてになりませんが、以前海外に行ったとき思いました。
様式や型って、音楽もそうですけど、共通言語だと思います。
ルールを知っていれば、言葉とか分からなくても楽しめる。
バレエとか歌舞伎とか。
でも演劇は言葉が大事で。
言葉遣いや方言だけでも不快になる方もいますし。
ミュージカルはいいけど、言葉はもちろん文化とか共有してないと『何でここで笑いが??』
ってことになりますよね。

なつのあめ

雨、雨。
幼いときはながぐつが嬉しくて。
もう少し大人になると雷が楽しくて。
もっと先には家の中でじっと雨の雰囲気を抱え込むのが好きになって。
それからしばらくたって行動日の雨を疎ましく思うようになって。
今ではどんなときの雨も嬉しい。
懐かしい感じがするからでしょうか。
制服のまま雨の中びしょぬれになりながら自転車をこぐ、
雨の音と匂いに抱かれる帰り道。
とポエジーですが。
青春の象徴である気もします。
暗示的だしね、雨。
みなさんはどんな雨を過ごされてきたんでしょう?
雨ってテーマだけで、いくつも戯曲が書けそうですね。

ぼろ図書館

よく降りますね。雨。
シマオさんも書いてますが、雨音ってなんか落ち着きます。
特に自宅で雨音を聴いていると、守られているような気がして。
不思議だな。
***
さて、稽古場。
色々なモノが持ち込まれ、一室は図書館のようになってきました。
第七の美術家・イサワさん設計および製作の、本棚が大活躍。
この本棚、機能的でなかなかいいです。
あんなにあった本・戯曲・雑誌・CD・DVDを、すっきり収納。
あとは…、ちゃんと読んだり鑑賞したりしないとな。
シアターTVに加入してからというもの、
録りだめしたDVDがどんどん増えていく一方で、なかなか観れなくて。
気に入ったのは何度でも観たりするんですけどね。
去年、三月の5日間とかそうだった。
最近だと少年王者舘のパウダアも何度も観た。
戯曲も、せっかくあるんだからどんどん読んでいきたいです。
貸し出し票を作ろうか?という案も出ています。
まずは全部データベース化して管理しよう!とか。
ほんとに図書館みたいだね。

内へ外へ

テレビバンザイ!紫川です。
この前情熱大陸で森山開次さんについてやっていました。
主にヴェネチア・ビエンナーレ2007に向けての練習とかに密着していて、本番の映像も少しだけど見れました!
練習風景で、いわゆる舞踏譜というんでしょうか、森山さんが絵や言葉で踊りのイメージを書いたメモが写っていて。
ふとデジャヴ。
土方巽さんの舞踏譜を思い出しました。
土方さんも物語のような詩のような文を書いていたので、その文の感じとか。
他の舞踏家さんのものをみたことがないし素人なのでアレですが。
とても似ていると感じました。
森山さんの踊りは、ダンスというより舞踏、舞踊と形容したくなるもので、
余計なものがなくて、すごく肉体そのものの表現という感じがするのです。
生生しい。
肉、骨、関節、吐く息や表情の一つ一つを丹念に、全て無駄になっている部分がない。
バレエも神経を全身に行き渡らせていることは確かなんですが。
ベクトルが違うんでしょうね。
「踊る」ということの範囲が広くて、例えばもぞもぞ蠢くとか痙攣するとかうめき声を発するとか。
型があって崩す、というよりもそもそも型を作らない、という。
そういう表現はダンスというより舞踏、という言葉の方がしっくりくるんですよね。
今はコンテンポラリーとかも盛んなので、誰とも被らない独自の世界を展開できるのはすごいです。
あとすごく自分の肉体と向き合って、どこをどのくらい動かせて、こう見えるとか分かっているのだなぁと。
「踊ること」に自分の肉体でもってどこまで迫れるか!みたいな。
やっぱりそこは生で感じたいものです…。
ヴェネチアでされた『The Velvet Suite』は日本凱旋公演もあるそうで、地方公演も検討中とか。
せめて福岡に、いや大阪に来て欲しいです。
本当にね、美しい「獣」みたいでしたよ。

今日を記す

本公演も終わり、ほっと一息。
という間もなく次のイベントの準備へ。
作業に作業を重ねているわけです。
ひっきりなしに何かやっている転回社、第七インターチェンジを、
どうぞよろしくお願いします。
自転車の鍵をなくして歩いて帰ってきました。
スペアがあってよかった。
でも歩くって大事だなと思いました。
速度が遅くて色んなものを見れるから、癒される。
そういう心のゆとり、時間のゆとりを持ちたいですね。
急ぎ過ぎは禁物。
そんなゆとりの中、
家の中で雨音をききたかったのに今日に限ってくもり。
なかなか難しいものです。
雨、最近ひどいですが。
水不足にならないといいなと思います。
浸水、土砂崩れ、雨中事故にはお気をつけください。