ライフ・アフター・パンクロック

ちょろっと立ち寄った稽古場で、
ケラさんのエッセイ『ライフ・アフター・パンクロック』をみつけて
(第七の主宰氏は高校生の頃からの有頂天ファン)
ぱらぱらと読んでいたらおもしろくてつい読破。
雑誌のコラムだったというだけあって、
時代の空気感が濃厚で
私は80年代の音楽・映画・お芝居とかほとんどリアルタイムで体験していないので
感覚的にわからないことも多いのですが。
それでもおもしろい。
なにより今の私と同い年くらいだ、というところに感慨。
有頂天やって劇団健康やってナゴムレコード主宰して。
借金を抱えて。
巻末小説がものすごくセンチできゅんとします。
ケラさんの、あの独特の
グロさとセンチさ
マニアックさとポップさ
の同居ともいうべき感じが堪能できて、楽しい本だと思います。
絶版だそうなので、古本屋でみかけたら是非。

あくびをしたら

アゴが外れそうになりました、紫川です。
現代演劇のフィールドワークという本を読んでいるのですが。
そのなかで、劇団員は身銭を切って活動せざるを得ない状況云々、というくだりがあって。
つまり芝居で「食べれる」ようになることの難しさと、続けることの大変さみたいなことを思いました。
あと劇作家について、寡作・多作問わず公演スケジュールにあわせて作っていくことを要求され・・・とか。
改めてすごく危うい均衡の上に成り立っているなぁと思ったりしました。
知らないうちに、つらくてきついことを負ったり負わせたりすることはあるんだろうし、ただでさえ二重生活というか、
色々2倍であることだし。
もちろん大変ばかりじゃないから続いていくのでしょうけど。
つまり業界全体的にほとんどの劇団員が働きながら活動しているわけで、それは生半可なものじゃないな、すごいなと思う次第です。
同時に厳しい世界だな、と。
文章や数字で具体的に現状を示されると、そういうことを認識できますね。
私の母は「ちゃんと働いた方がいいよ」「ちゃんとしないとね」とよく言います。
父は「休んだら、ゆっくりしたら」とよく言います。
昔は分からなかったことが、少し分かってきて、昔は(若干)馬鹿にしていた二人を素直に尊敬できるようになったり。
地に足をつけて生きている「普通」の人になりたいです。

宮崎へ

今日は宮崎に「チャルネイロ」の公演を観に行ってきました!
こふく劇場の女優、上元千春さんのユニット。
歌やピアノ演奏を織り交ぜての一人芝居でした。
一人芝居、難しいけど面白い。
ちはさんの声と唄に圧倒されました。
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眠気打破

時間もお金もないんだったら、
睡眠時間を削るしかないじゃないか。
しかし、自宅に帰るとついリラックスモードになってしまい
作業がすすみませんな。
困ります。
どうして眠くなるんだろう。
転回社では、ただ今 カフェインの錠剤が流行中。
即効性があっていいみたい。
眠気だけでなく落ち込みにも効くみたい。
というか、持っているだけでいざとなればこれを…
と思える安心感があるみたい。
摂りすぎには注意しましょう。

進まない

なかなか制作作業がすすみません。
家に帰るとつい、
というのは言い訳にならないのですが。。。
頭のさえている時に一気に終わらせたいですね。
そして職場ではあまりクーラーがつけられず
こちらでも作業がすすみません。
果たして何をして生きているのだろうか・・・。
などと考える時間はありませんので
少しずつ消化させていきたいと思います。
作業は進みませんが時間は着々と進みます。
インターチェンジ・長洲版までもう1ヶ月をきりました!
各地を回る移動公演、NeverEndingProject。
公演地近くのお知り合いの方には、
是非ご宣伝していただけたらと思います。

下見ざんまい

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先週末は、移動公演の会場下見の日々。
●日曜日●
北九州芸術劇場で『いとこ同志』観劇後、
10月の北九州公演の会場を下見に。
旧古河鉱業若松ビル。
若戸大橋のすぐ近く。
小倉→若松間は、都市高速で10分程度と意外と近かった!
公共交通機関としては断然バスがおすすめです。
北九州の方、よろしくお願いします。
●月曜日●
長洲公演の会場、ながす未来館の下見に。
私は市内に残って、DrinKのチラシを印刷して
熊大演劇部の折り込みに行きました。
夕方、アトリエに装置を仮組みしてみる。
早く装置に慣れたい。
写真:若松の会場/旧古河鉱業若松ビルにて。モダン。

いとこ同志。

私にとっていとこ同志といえば、ムーンライダーズですが
(あっちの表記は『いとこ同士』ですか)
もとはフランス映画のタイトルですね。
どきどきする、すごくいいタイトルですね。
といういことで、観てきました
公共ホール演劇製作ネットワーク事業
いとこ同志』@北九州芸術劇場
ごく個人的感想など…。
他の都市で観劇予定の方は読まない方があれかもしれません。
いえ、たいしたことは書いてないんですけど。
同行者に、『長崎ぶらぶら節』以来じゃない?と言われる号泣ぶりを披露してしまいました。
ぶらぶら節で号泣というのもどうかという感じですが…
壮年の恋愛ものに弱いということでしょうか。
だって、若い人が恋をするのは当たり前のことで
それをとりたててどうこういってもなぁ、って感じがしてしまうのです。
いえ、それはそれで素晴らしいことだとは思いますが。
お互いにそれなりに歳を重ねて、
色々な経験を積んだひとたちの恋愛は
一筋縄ではいかないことも多くて
もちろん、年甲斐もなく…とかそういう葛藤もあったりして
色々愛しいですね。
とか私なんぞが言うのも生意気というものでしょうが、とにかく。
あ、私 少女とおっさん とかも好きです。
その設定だけで泣けます、
この場合、感情移入するのはおっさんの方にです。
『ゲド戦記』第二部のゲドとテナーとか。
話がそれました…私の趣味の話はどうでもいいです。
渡辺美佐子さん、かっこよかった。
若い幸せいっぱいのカップルとの対比もすばらしかった。
坂手さんの作品が好きな方には是非観て頂きたいなと。
思います。

地元話

むらさき食堂でラーメンを食したぞ、紫川です。
↑北九州芸術劇場というかリバーウォークにあります。
「いとこ同士」というお芝居を見ました。
坂手さんのアフタートーク面白かったです。
佐野史郎さんの怪奇俳優の演技手帖という本を以前読みました。舞台上の佐野さんが一番輝いている、と思う。
若松にある旧古河鉱業ビルにも下見に行きました。
戸畑渡場から船で三分。
素晴らしい建物…!!
北九州市といっても、行動範囲は小倉なので八幡、門司、若松、ほとんど馴染みなし!わーい
行く必要性も時間も全くなかったんだと改めて知る。
すべてが家から電車で15分圏内で完結。
小倉から電車で二駅の門司港やバスと船で30分程度の若松も、「遠い所」。
客観的に見ると変な感じ。
物理的にはともかく、感覚的には大阪や京都、山口は近い。すぐ行ける。
逆に宮崎とか、阿蘇とか遠い感じがします。腰が上がらない。
馴染みがないってそういうことなんだなと思います。
だから何だ、ってことですけども。