むむー!
石田歴女への道第四回。
始めます。
第四回の信長は『切腹』
平手政秀が切腹する回です。
あらすじすっ飛ばして感想。
号泣しました。
ブログ用に見直したら二回目も泣きました。
どうして石田が泣いたに至ったか。
振り返ってみたいと思います。
話はまず、前回人質になった織田伊賀守、信長の叔父を救出すべく清洲と戦うことになった信長。
しかし、数が足りないのでもう一人の叔父・織田信光に出陣願いをします。
その信光のところに向かったのが五郎右衛門、平手政秀の息子です。
この信光という人は甥の信長が棟梁になったことをよく思っていません。
そんなんで出陣も渋ります。「そもそも信長がうつけだから清洲が調子に乗るんだろう」
更に五郎右衛門は平手の息子だから
「棟梁がうつけなのは家老がうつけであるのと一緒だ」と言います。
さて、そんなことを言われた五郎右衛門。
戦場に戻って信光が出陣することを報告します。
さすがに、弟を人質に取られてるから信光も無視できませんし。渋々。
報告した後、五郎右衛門は藪の中に消えいく、それを平手は見ていて不審に思いこっそりついていきます。
すると五郎右衛門、先ほどの屈辱がよほど応えたのか、刀でばんばん木の枝を切りまくっている。
平手は訳を聞くと、五郎右衛門はただ「織田家を捨てましょう」と進言するだけ。
勿論平手はそれを厳しく諫めます。「二度と口にするな」
さて、そんなことがありつつ、戦自体には勝利する信長。
勝利というか人質救出成功ぐらいですがまあ優勢だったわけです。
信長は勝利の宴を催します。棟梁ですから。
しかし、信長酒が飲めません。
気持ち悪いとかいって家臣たちの前で吐くといった醜態を曝してしまう。
叔父・信光は「酒は吐いて強くなるもの」と信長に酌をするんですけど信長はこれを拒否して退席します。
その態度に再び信光は腹立ち、腹立ち紛れに家老・平手に苦言を。
でまたあの台詞「お前の息子にも言うたが、家老がうつけだから棟梁がうつけなるぞ」
それにはさすがの平手も聞き逃すことはできせん。つい信光に歯向かってしまいます。「詳しく聞かせてくだされ」
と、ここで控えていた息子・五郎右衛門、侮辱に我慢できなくなり刀に手を掛け信光に向かっていきます。
が、的場浩司演じる信長家臣池田がなんとか彼を取り押さえます。
騒ぎを聞きつけた信長。
池田が必死にかばいます「なにやら悪しきものに取り憑かれているようです」
普通は家臣が殺しに掛かったのですから即死刑です。
しかし信長は五郎右衛門を「宴会の場を汚す不届き者め!」と一撃してそれでこの場を収めます(ここでも暴力……)
平手は信長に感謝します。(ここはちょっと笑える)
……ここで、終わったらよかったのですが。
翌朝、叔父・信光は那古屋城から自分の城・守山城に帰って行きます。
信光一行が山道を通っている時、何者かに襲われます。信光は左肩に傷を負う。
そしてその襲った一人も傷を負います。
それは五郎右衛門です。
このままでは五郎右衛門捕まってしまいますがそこにかなり強いのがいて五郎右衛門周辺の信光家臣をばんばん殺していきます。
足に傷を負った五郎右衛門、に後ろから口を押さえるものが
平手政秀です。
息子の動向を案じて付いて来たのです。
平手は五郎右衛門を逃します。
涙をこらえ平手は自分の最期を思います「このような形で終わるとは……」
そして、城に戻ると信長から信光が五郎右衛門の首を差し出せと言っていると言われますが、平手は自分が腹を切るので何卒、の一点張り。平手を失いたくない信長は腹を切るなといいますが平手は聞きません。
信長は折れて平手に腹を切らせることにします。
さて、切腹をすることになった平手。
白装束を身にまとい仲間の家老たちから杯を受けます。
信長は相変わらずいつものよれよれの恰好。
平手は「よい棟梁におなり下さい」これを最期に腹を切ります。
さて、ここまでは結構ありがちというか、忠義だとかそういう何かしらの落としこみは出来ます。
しかしクライマックスである平手政秀切腹のシーンはそれから一転しているように私は感じたのです。
切腹シーンはイエズス会の宣教師たちと比較されて構成されていました。
宣教師たちはヨーロッパで汚い身なりでいることが欲のないものとして尊敬されました。
しかし、日本では身なりの汚いものは疎まれ軽蔑されるため日本では身だしなみに気を遣ったんだとか。
「そのような」ルイス・フロイスのナレーション直後の白装束姿です。
なんで平手は切腹するのか。
イエズス会の、いや、キリスト教徒にとって自殺とは大罪です。
なんで平手は切腹するのか。
しかも、偶然ですが、切腹は十文字の腹を裂きます。
なんで平手は切腹するのか。
しかし、白装束姿にはなんとも言えぬ美しさがありました。
なんで平手は切腹するのか。
そうして平手は切腹します。
振り返ってみると、私は結構人情に弱いらしく、二度とも平手が五郎右衛門を逃がす所で号泣していたのです。
しかし、例の切腹のシーンになるとピタっと白けてしまいます。
白けるというのは別に飽きるとかそういうことではありません。
泣くことに白けるわけで話自体では勿論ありません。
実はこの白けることが私が目指すもののような気がします。
いわゆる、平手と信長の関係って家臣が死をもって主に訴えるような伝説的な話を耳にしますが(とか言ってあんまり知らないんですがね。)
今回のKING OF ZIPANGUではそれとは違う扱いというか、より懐疑的になったのではないのでしょうか。
どうして石田が泣いたに至るまでの振り返りだったのに、なんで泣き止んだかの部分にえらい執着してしましました。
だって面白いんだもん大河ドラマ!
さて、平手が死んでからも信長は相変わらず遊び呆けております。
いつになったら落ち着くのでしょう。
それではみなさま。
Ate’ breve obrigado!
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