内へ外へ

テレビバンザイ!紫川です。
この前情熱大陸で森山開次さんについてやっていました。
主にヴェネチア・ビエンナーレ2007に向けての練習とかに密着していて、本番の映像も少しだけど見れました!
練習風景で、いわゆる舞踏譜というんでしょうか、森山さんが絵や言葉で踊りのイメージを書いたメモが写っていて。
ふとデジャヴ。
土方巽さんの舞踏譜を思い出しました。
土方さんも物語のような詩のような文を書いていたので、その文の感じとか。
他の舞踏家さんのものをみたことがないし素人なのでアレですが。
とても似ていると感じました。
森山さんの踊りは、ダンスというより舞踏、舞踊と形容したくなるもので、
余計なものがなくて、すごく肉体そのものの表現という感じがするのです。
生生しい。
肉、骨、関節、吐く息や表情の一つ一つを丹念に、全て無駄になっている部分がない。
バレエも神経を全身に行き渡らせていることは確かなんですが。
ベクトルが違うんでしょうね。
「踊る」ということの範囲が広くて、例えばもぞもぞ蠢くとか痙攣するとかうめき声を発するとか。
型があって崩す、というよりもそもそも型を作らない、という。
そういう表現はダンスというより舞踏、という言葉の方がしっくりくるんですよね。
今はコンテンポラリーとかも盛んなので、誰とも被らない独自の世界を展開できるのはすごいです。
あとすごく自分の肉体と向き合って、どこをどのくらい動かせて、こう見えるとか分かっているのだなぁと。
「踊ること」に自分の肉体でもってどこまで迫れるか!みたいな。
やっぱりそこは生で感じたいものです…。
ヴェネチアでされた『The Velvet Suite』は日本凱旋公演もあるそうで、地方公演も検討中とか。
せめて福岡に、いや大阪に来て欲しいです。
本当にね、美しい「獣」みたいでしたよ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください