あしたは~

ファンの方は怒らないで下さい…紫川です。
ネタに困ったのであしたのジョーを見た、私の感想をこっそり。
とにかく壮絶、凄絶。
当時の少年少女たちはこれを見ていたのかという…
アパッチ野球軍とか巨人の星とか、ああいうアニメが主流だったのでしょうか。
羨ましい。
私あしたのジョーはボクシング漫画だと思っていましたよ。
でもあしたのジョーにおけるボクシングはスポーツじゃないというか、
少なくともジョーや丹下にとっては「拳闘」だなと。
ボクシングは主題ではなく、それを媒介して色々なものを伝える話だったんですねぇ。
あと描かれてる社会背景が気になってしまいます。
鑑別所とか少年院のシーンの、ある意味犯罪抑止力になりそうな壮絶さ。
サチ達が住んでいる境遇と葉子お嬢さんとの差。世間の対応のあからさまな差。
大人と子ども。
葉子さんはきっと悪い人じゃないだろうけど、ジョーの痛いまでの純粋さの前では無力です。
葉子さんの気持ちとか、優しさとか、他の人にとっては大きな力を持つものが、
ジョーの生き様の前では瑣末なことだと思います。
血反吐を吐いても這いつくばっても試合に赴くジョーを、一生引き止められないんだと思います。
でも、それでいいのだし、そういうのがたまらないのかもです。
そういうお嬢さんだからこそ反発するし、惹かれるし、なんでしょうかね。
西や、丹下さん、サチ。
ジョーを本当に動かせるのは憎いあいつとその相手をぶちのめせるボクシングと、なりふり構わず体当たりで自分のことを思ってくれる、泣いてくれる人たちと。
男の世界に女はいらないんだ!と思ってしまうのは女だからでしょうか。
サチはすごくいいポジションで、素直に居てほしいと思う存在ですが。
紀子や葉子さんのように、男をでれっとさせる女性は、いらないっとか思ってしまうのです。
葉子さんにでれでれした力石は見たくない!そんな感じ。
キャプテンハーロックはまた違って、惚れた女のために…とかでもストイックでカッコいいわけです。
どんな女が来ても、でれっとなんてしないから、見ているほうもへっちゃらです。
パタリロのバンコランや、シティーハンターも女(男)にでれでれしてた方が、シリアスになったとき、
かっこよさが増す。良い女(男)しか相手しない辺りもかっこいい要因です。
とにかく、丹下の拳闘への妄執やら周りのこざこざをものともせず、われ孤高の道を行かん、みたいなジョー。
悪いし、ひどいし、卑怯だし。
でも人をひきつけてやまないということです。

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