『西の悪い魔女』

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去年の夏から秋にかけて、戯曲講座を受講しながら書いた作品。
夕辺東亜は、ペンネームです。微妙にアナグラム。
今回、リージョナルシアター関連事業『GKKーギキョクキクキカク』にて、
大好きな演出家:池田美樹さんの手によって、リーディング上演させて頂きました。
私も出演しました。
自分が書いた文字がせりふが、
演出家さんと役者さんの力で命を吹き込まれて存在する、という
いまだかつてない感覚を味わいました。
で、お客さんが反応してくれるということ。
「あ、この小ネタが受けてる」
「へーここで笑うんだ」
書いた時点では思いもよらなかった発見が多々あって、
本当に貴重な体験をさせて頂きました。
***
私が本を書こうと思ったきっかけは、
尊敬する劇作家・演出家さんの『本かかないの?』
というなにげないひとこと。と、
とある、海外の現代演劇事情にとても造詣の深い演出家さんと
宴席で話し合ったこと。
『日本には、海外に比べて、女性が女性を描いている作品が極端に少ない』
ということでした。
で。この『西の悪い魔女』には、まぁ詰め込みすぎるほどの
『私なり』を詰め込んでみましたが
(オズの魔法使いネタとかバカボンネタとか少女愛とか)
いちばん描きたかったのは、
『私(とあ)は、女の人で、女である私が思う女の人って、こんな人たち。』
ということでした。
このことは、今後どの作品を書くときにも意識していたいことです。
幼い頃から文章や漫画を書いてきて、
ここにきて作劇という方法をはじめてとってみましたが。
今までやってきたこととそんなに変わらない、というか
割とすんなりと書くことができた作品でした。
これから苦しみがはじまるのかもしれませんが。
最後に、演出の池田さんが、ご自身のブログにてこの本に寄せてくれた文章が
とても嬉しかったので転載させていただきます。
***
戯曲がとてもおもしろかとです。
アル中、不倫、依存症、
どうしようもない人が、
どうにかしたいと思案する物語。
自作でないものの演出、
今、これが本当に楽しい。
***
池田さん、楽しんでつくってくださってありがとうございました。
オーディションで参加してくださった役者のみなさんもありがとうございました。
稽古・本番含め、とても幸福な2週間でした。
写真:『西魔女』チラシ。絵、描きました。

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