プレゼント

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夜の電車。
通路向かいの席に、一升瓶を持った白いジャージのおじさん(明らかに酔っぱらい)。
怖いなーとか思ってしまいつつ、電車は出発。
しばらくの間。
電車の走る音が車内に響く。
まもなく○○駅、を告げるアナウンス。降りようと立ち上がるおじさん。
目が合うといけないと思い、顔をあげずにいたがちょっとこっちを見ている様子。
近づいてくる。
「お嬢ちゃん、学生かい?」
わ、話しかけられた!
「あ、社会人、です」
なんとか顔をあげて答える。
「そうか、これやる」
私のとなりの席に放り投げられる本。
「え?…え、いいんですか?」
ドアが開く。
「男とか女とかは関係ないよ」
おじさんはニヤニヤしながら、一升瓶片手に降りていく。
…もらっちゃった。
どんな本なんだろう。
おじさんとこの本の間のドラマを考えてしまいます。
読まないわけにはいきませんよね。

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