『夏の夜の夢』は、シェィクスピアの作品の中でも好きな方です。
馬鹿馬鹿しいのはまあ…お家芸なところもあるので、あれですけど。
劇中劇をみせられる恋人たち、それを包括的にまた観せられる観客(我々)
という構図とか、すご上手く出来ていると思います。
よく読むと、時間の経過が少しおかしいのとかにも気づくし。
妖精の王女様がロバの化け物にほれるところとか、単純に笑えるし。
松岡さん訳のあとがきには書いてあったんですが、
そのテキストでは初演は串田和美さんが演出されたそうで。
観てみたかったなぁ。
どのようにも崩せそうで、でも本質は失わないような、そんな素晴らしい作品になれる
おおもとの作品、ってすごいです。
今回我々がやるのは30分程度の抜粋でして。
抜粋も腕の見せ所ですからねぇ、がんばらねばです。
写真:オランジュリにて稽古風景。