黒燕尾の女性が大好き、紫川です。
喪服よりストイックで危ない色気があると思いますね。
金曜日にこっそり、全然こっそりではないんですがコンサートに行ってきました。
西本智実さん指揮の、九響とヴェラドーナ・コヴァーチ(ピアノ)さんのです。
すごく良かった~!
眠くならないクラシックコンサートなんて初めてでした!!
演目は
グリンカ 歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
ラフマニノフ パガニーニの主題によるラプソディ 作品43
チャイコフスキー 交響曲第4番 作品36
でした。
どれもドラマチックで聞きやすいもので構成していたのかなという感じ。
西本さんがとにかくかっこよくて、曲が最後激しく盛り上がってバン!と終わるときなんて特にぞくぞくしました。
専門的には全然分からないけど、オペラとか西本さん指揮で聞きたいとすごく思いました。
クラシック聞いてて眠くなるときって、大抵「音」に聞こえてる時なんです、私の場合。
でも良い演奏だと思えるときは、『声』や『歌』『言葉』に聞こえて楽しい。
今回は『物語』でした。
イメージがどんどんスライドのように押し寄せてきて、全然退屈しなかった。
身が震えて、文字通り感動して泣きそうでした。
ラフマニノフの、不協和音ぎみのまさに狂想曲っぷりが、ピアノとオケがまとまっていて邪魔し合わないしすごい奥行きで。
ピアノの人も、華奢な女性なのに、重厚な音を叩き出していて意外でした。
指揮のスタンスも様々で、指揮者によって受ける印象って全然違いますよね。
西村さんはスッと、涼しい顔で支配していました。
オケの一体感、まとまりが半端なくて、でもこじんまりしないで。
細い手に操られて紡がれて行く音が気持ちよかったです。
頭は冷静で、身のうちには炎が燃えていて、あまりにさりげなく支配していて、西本さんは背中にドラマを背負っている様。
音に身を任せていたり、闘っていたり。
チャイコフスキーの曲なんて45分もあるんですよ?
最後まで集中して聞けたのは、自分でも吃驚して、でも納得でした。
まぁ若干ミーハーな部分も否定できませんが~
CD買ったら西本さんにサイン&握手してもらえるとアナウンスで初めて知ってダッシュで売り場へ。
CDは2800円。
所持金は2600円ぽっきり。
…でも近くで生でじっくり見れましたよ。
澄んだ空気を纏っている人なんだなぁとほっこりしました。