昨日の日記にも書いたのですが
私は今回、流山児さんの講座を受講して
木内さんと同じチームでした。
木内里美さんは、東京での早稲田小劇場、SCOT、かもねぎショットでの活動を経て
現在は熊本在住の女優さんです。
私は『トリオ』のときにはじめて一緒にお仕事をさせて頂きました。
木内さんのお芝居をご覧になったことがある方は、
すごい役者さんだということはご存知だと思いますし
そんなことは私が今さら言うまでもないのですが
『トリオ』でご一緒させて頂いて、
木内さんのお人柄、とか作品とお芝居に向き合う姿勢、とか
関わる人たちに対する愛情、とか
そういった部分で、何度もはっとすることがありました。
キャスト・スタッフのぶんのたくさんのご飯を何度も作って来て下さったり
(ハヤシライス、まぜごはん、おいなりさん…本当に美味しいのです)
特にお願いしたわけではないのに、
これはどう?と劇中に使用する小道具やお菓子や楽器を持ってきて頂いたり
(それも、どれも上品で素敵なものばかりなのです。
結局ほとんどの小道具は木内さんの私物でした)
一番の難関と思われた能面も、木内さんのお知り合いの方から、あっさりお借りできて。
骨壷もそうだったなぁ。
…こうしてみると、本当に木内さんがいないと
成り立ってなかったんじゃない?と思うくらい
制作として大事な部分を何度も助けていただいて、
正直、何もできなかった自分が恥ずかしいくらい。
それも、こういったことすべて作品のために、
気負わず軽やかにできてしまう方なんです、木内さん。
今回の講座もほんの短い間でしたが
二日目にはたくさんの衣装と楽器を抱えて来てくださって
発表会場のコンサートホールホワイエに
色とりどりのカサをあしらうアイデアを思いつかれて
実際にカサを手配されて…
(しかも、会場は発表直前にホワイエに変更になって
それから準備してくださったのです)
なんというか、本当に懐の深い方です。
書き留めておきたくなったので、はい。
いろいろ、こころもちひとつですよね。