最近脳の劣化が著しい、紫川です。
池田秀一さんの著作「シャアへの鎮魂歌 ~わが青春の赤い彗星」を読みました。
機動戦士ガンダムでシャア役をされている池田さんが、自身の俳優人生と共に、シャアについてガンダムについて書かれているのです。
池田さんがシャアについてもご自身についてもこんなに語っていらっしゃるのは初めてではないかと。
ガンダムとかシャアとかについては長くなってしまうので、他で語るとして。
本当に文章には人柄が表れてしまうものです。
池田さんの文章は優しくて素直で、もらい泣きをしてしまうような、池田さんのリズムが感じられて。
俳優としてのストイックさになるほど!と思わされ、反省させられたり…。
声のお仕事をされる以前の話もすごいのですが、声優仲間や仕事に関するエピソードなんかは、ぐっと、ぐぐっときますし。
役者が何か役を、どんな役を演じていたとしてもそれは自分なんだという。
引き出しを増やすことが目的なのではなくって、パターンにはめ込まないで、自分自身の芝居をもつことが大切だということを話されていて。
わかばでもそうですが、いろんなひとがそれぞれの考え、演劇観?をもって違う方向を見てやっているわけですけど。
確かな経験に裏打ちされた言葉は、やはりずっしり重いですね。
そういう重みは、真摯な姿勢で取り組まれてきたからこそと。
役者修業は人間修行というけど、最後は人格、人柄、人とのつながりに集約されるというのはなるほど真理です…