ある日テレビをつけると

マーティンスコセッシ監督が、今村昌平監督について熱く語っていましたよ、紫川です。
今村監督については楢山節考くらいしか知らなかったのですが。
豚と軍艦という映画の一部が流れていました。
最後の方で、銃声に驚いてトラックの荷台から、逃げ出すんです。
大量の豚が。
なんで豚なんだろうと、思っていたら、スコセッシ監督が
「他国(アメリカ)に侵略されて、というような暴力性が…」
うろ覚えですがそんな風に解説されていて。
あと赤い殺意も一部見れました。
妻が一人のときに強盗に強姦されるのです。
そのあと「死ななければ…」とぶつぶついいながら台所に立つ。
でもいつのまにかがつがつ飯を食っているのです。
まさに人間、という感じです。
白黒映像で、暗いところで無表情なのに目だけがぎょろぎょろとぎらぎらと光っている、というのは怖いです。
頭でどんなに何を考えようと、体は生への執着を見せる。
そういうのは閉鎖空間とか戦争状態とか、緊迫した、特別な状況で現れると思いがちでしたが。
それがお台所で、というのはすごい感じがします。
松竹にいた時に、小津安二郎監督の助監督をされていたそうです。
脚本を書いていたら、小津監督に
「汝らはなぜうじ虫ばかり画くのか」
とかそういうことを言われたと。
そのとき今村さんは、一生うじ虫を撮り続けると決めたという。
うじ虫…。

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