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2007-03

桜も石段もきれいでしたよ

先日仕事で、鹿本郡植木町にある瑞泉寺を訪ねました。
放浪の俳人 種田山頭火が、堂守として1年数ヶ月を過ごしたお寺。
(当時は草庵だったそうです)

生前の山頭火と会ったこともあるという
瑞泉寺の80歳近いおばあちゃんに、
色々お話を伺うことが出来て興味深かったです。

幼少の頃母親が自殺、
父親の放蕩と自身の酒癖で家業は倒産、
その後父親と弟も自殺。
自分も何度も命を絶とうとして、
熊本でもバスに飛び込んだりしてたとか。
それも果たされず、妻子も全て捨てて、放浪の旅に出て。

わぁ、壮絶…と思ってしまいますが。

そんな人生とはうらはらに
微笑ましかったり寂しかったり
日常のちょっとしたひとこまを切り取った山頭火の句は、
素直に心に響きます。

瑞泉寺のおばあちゃんが、こんなことを言っていたのが印象的でした。

今は、自由律俳句の代表みたいに言われて有名になってるけど、
無名の頃、早稲田大学時代の友達の●●さんが、
一生懸命、山頭火の宣伝をしてあげていたよ。
●●さんがいなかったら、こんなに有名になってないと思うよ。

うーん。
表現者は往々にして自分を世に知らしめる術など知らないもので…
我々のような山頭火の句を鑑賞する後世のものからすれば
その●●さんの仕事は偉大でしたよ、
と思うとともに。
自分の周りにいる表現者の幾人かを思い、
わたしも●●さんのようにならないとな、と。
原点にかえったような気持ちになったのです。

天われを殺さずして詩を作らしむ
 
われ生きて詩を作らむ

われみづからのまことなる詩を

(『銃後』より)


●日報●

演劇大学の件で調整、調整。
色々たいへん。

風のまにまに。

日曜日、『昏睡』公開リーディングを行いました。

konsui

『昏睡』
作:永山智行
演出:嶋生薫理
出演:亀井純太郎・伊澤 睦・嶋生薫理

場所は県立劇場1Fの光庭。
この日は月に一度のDrinKリーディングWSの日。
最後の発表を終えてから、そのまま『昏睡』に流れ込み、
WS参加者の方も何人か聴いてくださいました。

『昏睡』はとても詩的な戯曲でした。
男と女、生と死、肉体と魂。
それから愛と性。
そんなことを意識させられました。

***

劇団の稽古では、よくリーディングをしているのですが。
せっかくだし、こういうかたちで一般の方に観てもらう機会を、もっと作っていきたいです。

気軽に戯曲に触れられる、って素晴らしいことだと思います。

黙読するのって、割と辛いんですよね。
戯曲を文学として読めるようになるまでは、ある程度慣れも必要なので。
わたしもまだまだです。

場所とか戯曲の使用とか、課題もたくさんありますけど。

今回、快く戯曲の使用を許可してくださった永山さん、
場所を提供してくださった県立劇場さん、
ほんとうにありがとうございました。

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